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レンゲ日記


レンゲ日記のこえ

一流のボンサイ展などで、名品、優品といわれる作品を見学すると、まるで違った世界のものを見せられているような気がして、彼等と白分の培養技術の差にどうにも埋められない隔たりを感じてしまう。
ボンサイのプロといわれるような人達と、趣味家といわれるアマチュアとの間にはどのような技術の差があるのだろうか。
また、その違いはどのようにして生じるのだろうか。
ずっと以前から考えてきた問題である。
勿論プロのようなアマもいるだろうし、その逆もあるだろう。
どちらとも区別できない人も数多くいるに違いない。
けれども世間一般には、あの人はプロだ、この人はアマだといわれると、それでなんとなく納得してしまうのだ。
三目葉としての概念では、プロは職業としてそれで収入を得ている人、アマは職業としていない人、というのが一番分かりやすい。
しかしよく考えてみると、果たしてそれが適切な分類基準なのかどうかは甚だ疑問である。
たとえば、マルチ型の才能をもっている人では、何が職業で何が趣味なのか区別のつけようがない。
よく知られているように、油絵から芸術活動をスタートし、版画ではベネチア・ビエンナーレ展の大賞を受賞し、版画家としての地位を確立したが、後年は作陶も手がけて風化の美を表現して有名になった。

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