水挿し法をして日陰に置く。 約2週間で芽が動く。 2㎝ほど伸長したら、尺鉢で大玉の完熟有機肥料を4個程度与える。 肥料はこれきりで秋はやらない。 翌年には根が非常に走る。 鉢の内にグルグル回るほどになる。 アケビの根は成長がよく、本鉢に入れて持ち込む場合も、毎年の植え替えが欠かせないほどである。 根の様子を調べて、環状剥皮の部分から根が出ていたら、長い不要のゴボウ根は切りつめる。 根からもヤケ込みが入るので、作業を急がないことがポイント。 では次に他のポイントを見ていくことにし、最後に実を成らせる方法を紹介しよう。 ツル性植物はやや自由にならない。 白由にならない部分はあっても計画的に樹作りができ、実なりが楽しめる。 管理ポイントは以下の通り。 傷口は意外によく巻く。 4㎝程度の太幹でも巻ききることがある。 まず切り口はカットパスター等で完全に保護する。 切り口の周囲によく芽が吹けばよく巻くわけだが、片側にしか発芽しない場合、その反対側からヤケ込むことがある。 根も同様で、ゴボウ根をいきなり切るとそこからヤケが入ることが多い。 根や枝を発生させながら、徐々に切りつめる方が太幹樹の場合は安全。 一度活着したり本鉢に入れて持ち込みに入ると、アケビは丈夫な樹。 樹勢が強く、味のある樹に仕上がっていく。 管理ポイントはよく日に当てること。 日照が充分でないと実つきはよくない。 水は充分に与えることが基本。 藤のボンサイに似て、水は充分に与えて間違いはない。 切りつめる。 赤玉士と富士砂の2割程度の混入土を用いる。 針金掛けは6月が安全。 8月に入ると固くなり折れやすい。 冬に針金掛けをすると枝枯れが多くなる(保護にもよるが)。 ウドンコ病などの病気や、虫もよくつく。 消毒等は必ず行いたい。 実付きのポイント 10㎝程度のサイズで、しかも実生3~4年生でもかなり確実に実止まりが可能である。 例として実生樹をとりあげ、そのポイントを見てみよう。 |